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【読者の意見】へ




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2004年3月の台湾総統選挙後に、
当分揺れる台湾をめぐり、軍事の切り口からこの東・南シナ海を眺めてみます。


■中国の潜水艦が探るもの
  【2004年4月5日】
どうみる軍備増強 / 潜水艦調査



■どうみる軍備増強


中国と台湾の間には、台湾海峡があります。

中国大陸との距離は、最も狭いところでは幅131kmで、台湾の北方が東シナ海となり、台湾の南方が南シナ海となるという、地政学的に要の位置に浮かんでいるのが台湾という島です。

日本の南端にある与那国という島から台湾までは、約80kmほど。晴れた日に島の突端から双眼鏡を使えば、台湾の山に自生するココヤシの葉が揺れているのが見えるよ、とも言われる距離です。

当然、この与那国でテレビをつけると、台湾のチャンネルも、韓国のも、中国のも映り、にぎやかな番組が流れます。もちろん、日本のNHKなども映りますが、東南アジア独特のにぎやかさに欠けていて、いかにも東京は遠い、別な国の人々という距離を感じるものです。

人間は、生活する場所という地政的な環境から、無意識的に感じ方や考え方の影響を受けるものだと実感したことがあります。自分を中心にして、同心円を描いて周囲の世界を認識するのでしょうね。

そういう、与那国などの小島(失礼!)から周辺を見渡すと、いかにも中国の存在が大きく感じられます。

毎年アメリカで出される「中国の軍事レポート」では、このところ、軍備費の急進が指摘されて、各国とも警戒感をもって眺めている通りです。

専門家によると、

軍備費の集計には、どの国でも、兵器・武器・システムなどの開発費は含めないものだそうで、

中国の軍備費の伸び率は、この開発費を除いた集計で年2桁台で急進しているということは、隠された軍備開発にどれほどつぎ込んでいるかわからないと言われます。

で、専門家は、その国の輸入物資・機材などなど、そして国内消費、輸出総量などなどから類推して、民生用に○○トン、軍事転用○○トンなどと計っていくのでしょう。一説では、中国軍備は年40%〜の伸びじゃないか、とも言われるようです。

まあ、軍備ですから、どの国も、わが国は今年これこれを開発している最中ですなどとは、公表しないわけです、当然ですが。

各国も、議会にかけて、この5年で○○を開発するから予算をくれ、などとも大っぴらにはしないということなんではないでしょうか、きっと。中国ではなおのこと、一党独裁ですから。

そういった軍事開発資金を調達する方法は、一般人には伺いしれない問題のようです。

まったく、軍備や武器ショッピングは、ごく一握りの政府と軍関係者の密室でのトップ交渉なわけです。

それは、一般には公表されませんから、何が行われているかはわかりません。

ですから、あの表面上はいがみ合っているイスラエルとアラブが、水面下ではがっちり手を握り、第3国で落ち合ってロシアの武器を買い叩いたりする。などは、きっと当然なのでしょうね、誰も言わないだけで。そう、筆者は睨んでいるのですが..

こうした中国の軍備が、なぜ各国から警戒されるかは、端的に言って、

現在のところ、中国の周辺のどの国も、中国を攻撃して領土と国民と財産を取って領土を拡大しようとは考えていないのが明白にもかかわらず、その状況の中で中国だけが軍備増強するので、理屈に合わないからです。

こうした状況が続くとして、考えられる結論は、

中国が他国の領土に打って出るのを想定している、ということですね。

どんな形になるかはわかりませんが、将来的にはアメリカとの対決を想定しているでしょうし、アメリカもそう捕らえています。経済戦争ぐらいならいいのですが。

ですから、特に東南アジア各国など、周辺国は中国の軍事にはピリピリしています。


■潜水艦調査

台湾も、130km先からずらーっと砲門を並べて睨まれてているので、肌身に凍みる危機感はもちろん高いわけです。

ですが、これは地上にあるので、動きが目につきやすいので、そんなにコワくないのです。

中国の軍備の中での問題点のひとつは海軍で、

揚子江、黄河などの河口から東シナ海、南シナ海にどんどん奥地の土砂が排出されるために、海が遠浅になっている地域が多く、潜水艦を使える良港が南部一帯にないことだそうです。

潜水艦の軍港は、陸地から一気に水深が深くなる場所でないとダメなのだそうです。そうでしょうね、潜水艦が深く潜れるところまで海上やレーダーに捕まる海中を移動していたら、すぐ相手国に気づかれてしまい、お間抜けです。

そこで、どうしても、太平洋側に潜水艦が出入りできる軍港が欲しいのです。

この1〜2年、中国は海洋学術調査と称して、台湾海峡ではなくて、台湾の東側太平洋側の海域で海底調査をするようになっています。学術調査の一点張りで、それ以上の説明は出てこないようですね。

台湾も、これには非常に警戒しています。

台湾の東側は、太平洋に一気に沈みこんだ地形になっていて潜水艦の軍港にはぴったりなのだそうです。七つの海に出て行くにも、いい位置にあります。

これは、日本にも関係する問題です。

中国が台湾を併合するか、台湾が連邦などの形で中国圏に組み込まれると、

中国が潜水艦関連の施設を何らか、台湾の東側の海底にも作るでしょうから、その時点で日本は東シナ海・南シナ海に制海権を失うと予測されています。

ですから、まだ、あまり大っぴらに取り上げられない話題ですが、中国の東・南シナ海域での海洋調査には注意を払う必要がありそうだと、軍事専門家は警告しています。

中国が、攻撃用軍備に入ったかどうかを知るポイントは、

空母、航空母艦を買うか、自国で建造するかしたときだそうです。それは、七つの海に空母を縦横に走らせて、海上から攻撃用の戦闘機を陸地に発進できることを意味します。

空母を入手するということは、それを行う意思表示なんですね。

ここ当分21世紀前半は、アメリカの先進的な軍事システムに追いつこうと、旧弊の共産党軍のリニューアルで必死でしょうから、30年、40年後以降の先の話かもしれませんが。

この中国の軍備増強も、イラクでのアメリカ軍の先進的な軍事システムと兵器、戦闘方法に圧倒されたことの影響ですね。軍の近代化が至上命令なんでしょう。

日本のODA(政府開発援助)資金が、中国に好都合な資金として使われているなら、中国の軍国化を支えたのは日本だと言われてもいたし方ない気がします。

来週は、環境問題の黄砂を取り上げます、お楽しみに
 <Rei>

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