
|
|
21世紀以降の社会の仕組みを支える最先端技術がずらり。
技術を使いこなす智慧の目が問われる現状を考察します。
-------------------------------------
■ミネラル革命(7) ⇒(1) (2) (3) (4) (5) (6)【2003年3月23日】
微量成分という誤り / 植物系ミネラル・サプリメントの原料 / 個人輸入
vs 国内価格
■微量成分という誤り
私はこのミネラルを調べるうちに、今までの栄養の概念がひっくり返っていきました。
今までは、人体と栄養といえば、カロリーのことであり、でんぷん質+たんぱく質+炭水化物+脂肪の割合を正常な範囲に保つことや、ビタミン類を補給することでした。
ミネラルについては、カルシウムや鉄は人体を作るから大切だとしても、残りは最後の調整役として働くごく微量成分だろうと考えていました。
【微量成分】という呼び方からも分かるように、誰もが栄養成分の【量】で重要度を見てきたわけです。
ところが、ミネラルはたんぱく質や酵素、ホルモンを作る構成要素となったり、体内の組織を維持したり結合するときの構造部分だとわかってきました。
この地球自体ですら、ミネラルを基礎に構築されているわけですから、量が少ないからといって重要度が低いわけではありません。
むしろ、ミネラルが各栄養素に、それぞれの仕事を行うように働きかけている、というのが事実に近いらしいのです。
現在分かっているところでは、ミネラルは約2000種の酵素反応に関わっているそうで、例えば、マグネシウムが不足すると、300種の酵素反応が働かなくなるという具合です。
「最新ミネラル読本」の著者、丸元淑生さんはこれを、梅干入りのおにぎりを比喩に使って説明しています。1個のヘモグロビンには主要元素が10,000個以上使われているのだそうですが、鉄はそのうち4個だけ。鉄1個を入れたおにぎりが4個入っている姿だそうです。
そのカラのおにぎりがスタンバイしている真中に、鉄が1個ポンと入ると、おにぎりが完成して動き出し、体中の細胞に酸素を配達するというヘモグロビンの仕事をするのだそうです。
こう聞くと、なぜミネラルは量が少ないのか、分かるような気がしますし、ミネラル不足がなぜコワイかも納得できるようです。
■植物系ミネラル・サプリメントの原料
栄養補助食品のサプリメントには、錠剤の他に、粉末や液体のものもあります。
この、金属系に替わる植物系ミネラル・サプリメントですが、原料はどんなものでしょうか?
世界の耕地からは年々ミネラル分が減少しているときに、人体に必須のミネラルを60種以上摂れる原料とは?
現在のところ、最大の原料は、ヒューミック・シェールと呼ばれる古代の植物が層となって堆積している地層です。
地層というから化石かというとまだ石にはなっていません。7,000万年以上前に、ミネラル豊富な土壌で、よく繁茂したジャングルか森だったようです。そこで落ち葉など植物の有機質が堆積して腐植土層を作っていたわけです。
その地域に、以後極端に雨がなくなり、乾燥し、地層として圧縮されてしまったものです。その間の天変地異は想像を超えていますが、水分が年間1ミリ以下という状況で、非常な圧力で圧縮された板状の森のようなものです。ある地層にサンドイッチされて、ヒューミック・シェールがあるのだそうです。
この地層は、グランドキャニオン地域で1930年代に発見されています。身体の弱った動物が、ある地層をなめて元気を回復して出てくるのを見たインディアンの話が発端だともいわれますが、真偽のほどはわかりません。
このヒューミック・シェールを粉末にして植物ミネラルを冷水に溶け出させると、なんと77種類ものマイナスに帯電した植物系ミネラル成分が抽出できるのだそうです。この抽出方法はアメリカの特許を取っていますが、改良されれば、人体に関わる80種以上のミネラルの抽出も可能になるのではないかと期待されます。
■個人輸入 vs 国内価格
一歩も二歩も先を行くアメリカの栄養補助食品市場です。品質のよい安い製品がたくさん出ていて、日本は20年は遅れていると見る専門家もいます。
アメリカの栄養補助食品のショッピング・サイトをみると、植物系ミネラル・サプリメントの品揃えは、人間用はもちろん、農産物用や鉢植えの植物用、ペット用まであります。
いまや、ミネラルは、あらゆる地球系生物の健康に必要な基本的な微量栄養素であるという認識に立ち、商品開発されているのがわかります。
そこで、
今後も、化学合成した窒素・リン・カリウムと多少の発根促進剤を元に生産される日本の野菜を食べるなら、食事から低いミネラルしか摂れなくなっている現状の対策を立てようと、ある製品を調べると..頭を抱えてしまいました。
ある製品のアメリカ国内での小売価格を調べると、あるサイトの特価価格で13ドル=約1,534円。それと同等の内容の製品を日本国内で買おうとすると、卸価格で9,800円、小売では12,800円です。おまけに、友人知人を紹介するとキックバックがつくという販売システムです。
国内の販売業者は、その商品の日本での販売代理権を持っているので、その業者からしか買えません。欲しかったら9,800円以上出すことになります。が、アメリカ国内の価格を知ってしまうと、いやになります。キックバック分を上乗せした販売価格も、特定の人脈をキックバックで固定する販売手法自体も、気に入りません。
それなら、個人輸入するかです。
ところがこちらも、全重量に対する送料と、関税を考えると、なかなか踏み出せません。私が欲しい商品は、液体なので、アメリカでのトラック代、飛行機代、国内での運賃など、考えるだけで高そうです。しぶしぶ国内業者から買いました。
どうも、日本市場では、他社の他の健康食品価格を見ても、9,800円をつける商品が多いようです。
日本の場合は、まだ栄養補助食品を摂ること自体にブランド性と、キワモノに近い希少価値を持たせています。化粧品と同じで、高いほうが効きそうだと思ってお客が買う、と業者がマーケティングしているのがわかります。
しかし、このミネラルは、地球に生きる生物全体の必須栄養素として今後さらに重要になっていくのは明らかです。
こうした性格を持つミネラル・サプリメントの供給には、誰もが買える生活必需品としての安定した価格設定と、マーケティングが求められます。
日本の健康食品業界の意識の転換と企業努力、事業者の使命感の確立が求められていると思います。
また、消費者側の意識の高まりも必要ですね。業者ばかりを非難しても始まりません。合わせ鏡ですから。消費者の健康食品への意識の高まりに比例して、日本の行政や業界の意識改革も進むのだと思われます。 <Rei>
|