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■ミネラル革命(4) ⇒(1) (2) (3)(5) (6) (7) 【2003年3月2日】
塗り替わる栄養素の常識 / 栄養モデル / 最新ミネラル情報


塗り替わる栄養素の常識

今回は、健康食品メーカーの動きを見てみます。

アメリカ農務省が1975年に発表した「全アメリカ人のすべての年齢層の99%以上がミネラル不足によるアンバランスな状態のために、心身の健康維持に問題が出てきている」という報告以後、メーカーはどうしたでしょうか?

当時は、ミネラルにどんな働きがあるかなどについては、メーカーも従来の知識以上のものは持ち合わせていませんでした。

なので、「次はミネラルだ!」と感じたメーカーは、貝殻やサンゴ、魚の骨、岩石を粉にしたり、金属を粉にしたさまざまな製品を世に売り出しました。金属系ミネラルといわれています。日本のメーカーも同じです。

従来の栄養学では、ミネラルは体内に吸収されにくいものというのが相場でした。魚の骨を食べても、体内でカルシウムとして吸収されるのはせいぜい10%〜15%程度。ミネラルの吸収率はその程度なのだというのが常識だったからです。

たとえば、9,800円のカルシウムの粉1kgがあるとして、わずか15%の150g、1,470円分が吸収され、残りの850g、8,330円分は体内を通過するだけで捨てられるというものでした。

また、この栄養素と人体の働きに対する知識は、微量すぎて誰も分かっていませんでした。ビタミンについても同様です。工業的に化学合成されたビタミンCなどで事足りるという製品開発がほとんどでした。

人々も、ビタミンCが風の予防にいいといわれれば、工業生産品のビタミンCを単品として飲む、骨にはカルシウムだといわれれば、サンゴや貝殻を細かい粉にしたものを飲む、煮干をミキサーで粉にして食べる、といった対応でした。

ところが、このミネラルやビタミンの研究が進むにつれ、今までの栄養素知識の常識が覆される報告が次々と専門家からなされるようになったのです。


栄養モデル

私たちの健康は、食事と運動、睡眠・休息のバランスをうまく取ることだ、ただそれだけのことだといわれます。

この誰でも知っている、あたり前のことが、何と難しいことでしょうか。

継続するには、強い意思の力が要りますし、人間はなかなか生活の中で溜め込んだ健康を害する習慣を止められないでいるからです。

特に、食欲と睡眠欲は本能的なものですが、運動は自分でやろうとして動かない限り、10年20年とはなかなか続けられないものです。買い込んだ健康器具が部屋の場所ふさぎになっている、というのもよく聞く話です。

ちなみに、現在の栄養モデルといわれていることをあげてみましょう。

こちらは、押さえる栄養です。

・でんぷん質は、現在摂っているカロリーの55%〜60%にする
・脂肪分は、全カロリーの30%に押さえる
 そのとき、動物脂肪を1、植物脂肪を2の割合にする
・コレステロールは1日300mgに押さえる
・砂糖は全カロリーの15%に押さえる
・塩は、1日3gに押さえる

次に、不足している栄養です。

・必須ミネラル 60種類
・必須ビタミン 16種類
・必須アミノ酸 12種類
・必須脂肪酸   3種類
・食物繊維

これをみて、過剰な栄養素を押さえてカロリーとのバランスを取るのは、なんとかできそうな気がするでしょうか。普通の日本人には、最後の塩の摂取量が難しそうですね。

というのも、米食民族だからです。

米には塩分が含まれていません。そのために、副菜に塩分味があると、生理的においしく感じやすいのだそうです。そういわれてみれば、おにぎりにまぶす塩! 塩なしのおにぎりはやっぱり決めを欠いています。米を原料とする日本酒のつまみに、塩っ辛いものが定番になっているのも、そういった理由があるからかもしれません。

次は、必須ミネラルです。


最新ミネラル情報

必須ミネラルと聞いて、何種類あげられますでしょうか? カルシウム、鉄、カリウム、ナトリウム、リン、マグネシウム、亜鉛...このあたりで詰まった方も多いかもしれません。

最近の栄養学の成果として、このミネラルと人体の健康との関係が少しわかってきました。

●ミネラルが人間の生命活動と健康維持に必要不可欠な働きをしているというのです。地球にある100を超える元素のうち、現在のところ、人体に関わる80種類ほどが判明しています。

「必須」ということは、それがないと、生命を維持し健康でいられないということです。

●その特徴は、まず、ミネラルどうしがお互いに作用しあって集合で働き、他の5大栄養素に働きかけて、人体の生命活動を促進しているということです。単品では働かないということです。

つまり、貧血の人は鉄分を多く摂る、骨ソショウ症にならないようにカルシウムを摂る、といった単品での栄養補助の考え方は、危険だということなのです。

というのも、

●2番目の特徴として、ミネラルは微量成分で適量の幅が狭いからです。
人体になくてはならない必須量は必要ですが、摂りすぎると過剰症の毒性がでる、その適量の幅がとても狭いといわれます。ですから、単品のみを補給する考え方は、全体の作用で働くミネラルのバランスを壊していきがちになるのです。

●また、ビタミンはミネラルがないと吸収されず、ビタミン本来の働きができないということもわかってきました。

つまり、あのビタミンブームに乗って、それだけを摂っている人は、補助栄養素の摂り方を考え直す必要があるのです。ビタミンよりミネラルを先に補給しておかないと、ビタミンは吸収されずにお金を捨てているだけというわけです。

アメリカも、日本も、ビタミンから火がついた健康ブームです。さまざまなビタミン商品、ビタミン強化食品も店頭に並んでいますが、それ単品では必ずしも有効ではないことが判明してきています。

こうしたことから、この健康食品ブームも、ビタミンからミネラルへと、軸足を移そうとしているわけです。

そこで改めて、

1975年にアメリカ農務省の発表した、「99%がミネラル不足で健康問題を抱えている」ことの重大さがクローズアップしてきたのです。

今、肝心の野菜にミネラルがないといわれているのです。どうしてこんなことになったのでしょうか。

この続きは来週です。どうぞお楽しみに
  <Rei>

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