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21世紀以降の社会の仕組みを支える最先端の技術がデビューを待つばかり。
技術を使いこなす智慧の目が問われる現状のヒントを考察します。
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■地球丸ごと、気象予測スパコン 【2002年8月26日】
ヨーロッパの代表的な河川、ドナウ川とエルベ川流域の洪水で、チェコでは世界遺産に指定されているプラハ旧市街の街並みにも浸水の被害が出ています。欧州、ロシア全域での死者はこれまで90余人、数十万人が非難(産経8/15付け)といいます。
ドイツでは、産業界からの申し出を受けて法人税を引き上げ、それを財源に総額98億ユーロ(約1兆1000億円)の特別復興援助基金を設ける(日経8/23付け)ことになりそうだといい、事態はかなり深刻のようです。
台風で河川の氾濫や地滑りなどの災害が出るたびに、もうちょっと先に予報ができればなあ、と思っていましたが、スーパーコンピュータ技術をもってすれば、災害の予知も可能になるといいます。試験段階まできているというから、希望が持てます。
どうするのかというと、気象などの入力データを処理して、今後数日間に何が起こるかをシミュレートするのだそうです。
コンピュータは、過去のデータは入力できるけれども、その数値からは未来がどうなるのかまでは弾き出せないとよく言われていますが、この災害予知の分野では、地球を丸ごとシミュレートしてしまう方法を採ります。
天候の予測自体でいえば、1980年代後半にはすでにかなり正確に行えるまでになっていたのだそうですが、問題は計算に時間が掛かることでした。明日の天気を予測するのに1週間。これでは現実にはまだ使えない。その処理スピードのアップを担うのが、スーパーコンピュータです。
これでいくと、リアルタイムでの気象予測は当たり前。最も活躍を期待されているのは、災害予知の分野だそうです。このスーパーコンピュータでは、地球を10キロ四方の単位までに細分化したグリッドで網羅するというから、刻々と変化する台風の進路もより正確につかむことができるのだそうです。
このスーパーコンピュータの演算速度は、1秒間に35兆回の浮動小数点演算(常時35テラフロップス)。1秒間にですよ! ここまでになると、つくづくと人間の(特に自分の)計算能力のなさを感じてしまいます。だが、さらに、毎秒1000兆回の浮動小数点演算を可能にするペタフロップスマシンになると、リアルタイムでゴルフのプレーをシミュレートできるようになるといいます。
ですが、今は、切実な天候予測、災害予知への実用化が待たれます。
CNNインターナショナルの天気予報番組では、気象衛星からの情報を元に、大きな地球の全体図をバックに、全地球規模の予報をキャスターが説明するもので、お気に入り番組のひとつです。気象情報も、自国だけの限られたものより、全地球規模で動きを捕まえる方が、何というか、地球との一体感、地球の他の地域に住む人々との一体感が増すので不思議です。『皆が繋がっている』ことが頭ではなく眼でわかるからでしょうか。
そこに、地球を10キロ単位でシミュレートするリアルタイム情報が入り、さらに今後数日間の予報シミュレーション情報が入った天気予報情報ならどうでしょう。情報価値はグッと上がるに違いないです。事前の避難や、土嚢を積む自衛措置、氾濫した流れを誘導するバイパスコースなどの設定ももっと前倒しに行えると思います。
そのスーパーコンピュータは日本の技術陣を中心としたプロジェクトで開発されているといいます。ぜひ、1日も早く実現してほしいと願うばかりです。こういった国際貢献プロジェクトが、もっと日本の先端技術主導で行われてもよいのではないでしょうか。 <Rei>
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