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一人は皆と、皆は一人と、共に影響しあって、世界は動いていきます。
もう無関心ではいられない、世界の動きを検証します。
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■どう見る、イラク戦争(3)⇒(1)(2)【2003年4月14日】
国連の限界 / 米仏仲直りの仲介 / 次は北朝鮮
■国連の限界
今回のイラク問題では、国連安保理がみごとに空中分解してしまいました。
国際連合=国連は、第二次世界大戦参戦国のうち、戦勝国をメンバーにして、戦後の世界勢力の安定をはかろうとしている組織です。ヤルタ会談での米・英の戦後構想に基づいて誕生したものです。
戦勝国どうしの国益を調整する機関ですから、元々公正中立ではありません。すぐに利害が対立して、拒否権を行使しますから、政治的には、戦後もほとんど機能していないものです。活動成果をあげているのは、環境、子ども、保険、難民などの分野です。
第二次世界大戦の敗戦国である日本、ドイツなどは、当然カヤの外なわけです。
1920年にできた国際連盟とは、趣旨が違います。
こちらの国際連盟は、中立的な機関として世界平和を実現する趣旨で設立されたものです。その理想主義的な趣旨はすばらしいものでしたが、実際の運営では各国の思惑が渦巻く国際政治を前に、きれい事に終わってしまったわけです。
日本は、この国際連盟から脱退して第二次世界大戦へ進んだことに非常に負い目を感じて、反省して、戦後は国際連合=国連第一でやってきていますが、この国連を美化しすぎなのだと思います。
戦後50年経ち、日本は世界第2位の経済力をつけ、デフレといいつつも、政治も国情も安定した国になっているという現状を、国連は反映させていません。態のいい金づる扱いされている面もあります。
政治、経済ともに地盤沈下するフランスといい、ロシアといい、既得権にしがみつく古い国たちといったところです。
イラク復興の本格化を前に、仏・露・独の国連主導派と、米・英中心派が分かれていますが、油田の権益を守りたい、復興に伴うインフラ事業利権をつかみたい、といった面がみえみえのようです。
■米仏仲直りの仲介
今回、フランス、ドイツは、激しくアメリカに反対し、国連査察という「手続きの正しさ」にあくまでもこだわったわけですが、テロにおびえるアメリカ人との絆を深いところで傷つけたようです。
「フレンチ・フライ」という食べ物も、アメリカでは名前を変えたり、一部フランス製品のボイコットも出たりしているようですから、感情的にもかなりムッとしているのでしょう。
何と開戦後すぐの新聞ベタ記事に、
駐日フランス大使が安倍晋三官房副長官を訪れて、アメリカとの仲直りの仲介をしてくれと、頼んだと出ていました。副官房長官は、日仏関係は変わらないこと、とアメリカとの仲介に前向きに取り組む、と答えたとあります。(産経3/?
日付を失念しました)
日本の外交的位置付けが、この一事をみても、静かに上がっていくのを感じるのは私だけではないようです。
日本は、国際連合に替わる世界協調のための公正中立な第3者機関を世界に提案、主導するのはどうかという提言もチラホラ出はじめました。
イラク戦争後は、イラクの民主化と復興に協力して、人々に豊かになるための考え方、システムなどを教えて協力していくのに、日本はある意味でうってつけの面があります。
というのも、アングロ・アメリカンと正面衝突した民族どうしですし。イスラム圏と日本民族には、歴史的なマイナスの因縁がありませんから。
もちろん復興は、日本とイラクの国民性の違い、宗教的背景もあり、日本のようにすんなりとはいかないでしょう。ですが、イラクの人々も豊かになりたいはずですから、欧米発の民主化の思想や政治・経済システムも、日本を経由することで彼らも受け入れやすい面もあるのではないでしょうか。
イスラム圏の人々も、日本には、恨みも何もないでしょうから、日本主導で世界の人々が納得できる公正中立な第3者機関にできる可能性はありそうですが、どうでしょう。
もっとも、そうなると、中国と韓国などが強烈に反発してくるかもしれませんし、何よりも、日本人に世界を背負う気概があるかどうかが一番問われることではありますが。
■次は北朝鮮
現在の世界を、ごく素直な目で眺めてみると、
軍事、政治、経済でもNo.1はアメリカです。No.2は、軍事は外すとして、安定した政治、デフレとはいえ繁栄した経済の日本がいます。その後に、経済はかなり落ちていますが、欧州など。政治は安定しています。
ですから、日本は世界へのお金をかなり負担していますし、日本の経済を世界は当てにしています。
このNo.1のアメリカとNo.2の日本が結びついている限り、世界の他の国で、アメリカと戦争して勝てる国はどこにもないわけです。日米同盟には、こういった世界の平和の観点から見る見方もあります。
そうした意味でも、この21世紀中ごろまでは、世界規模の戦争は起こらないといわれます。起こっても、今回のイラク戦や、今後予想される北朝鮮などの、局地戦だといわれます。
イラクの次は北朝鮮。これは、日本が照準でしょうから、いくら局地戦だといっても、今回のイラクのように対岸の火事見物はしていられません。
また、日本と北朝鮮という遠い東アジアでの脅威なので、欧州各国には興味も利害も少なく、支援も期待できないと思います。
北朝鮮がテポドン、ノドンで核攻撃の矛先を日本に向けたとき、日本は国連安保理に提訴したりするでしょうが、今回で分かったように、国連査察をさせよ、と各国が手続きを求めて、先制攻撃の決議は各国が反対して得られないと思います。
そのとき、日本は国連の無力をいやというほど味わう羽目になりそうです。
小泉首相が、アメリカを、日本が攻撃されるときに助っ人してくれる世界で唯一の国なのだ..伝々、と言ったのは、この、「次は北朝鮮」があるからです。
日本は安易な国連至上主義から目を覚ます時期なのかもしれませんね。
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