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【 イスラムのゆくえ 】

序説

第1部
イスラム国寸描
「ユーラシア異変」
「イスラムとの遭遇」

第2部
文明の概観、経緯、特徴
「イスラム文明拝見」

第3部
文明の盲点

第4部
文明の今後

2004年の年間テーマ【 イスラムのゆくえ 】

複数の視点と切り口から、このイスラムの行方に迫ってみようと思います。

イスラム文明は、今後
どの方向に変化
していくよう期待されているものでしょうか?

これを掴むことが、この特集コラムを始めた
目標のひとつです。

理由は、
イスラムの動向をどう読み解くかが、世界の動向に直結するからですね。

混迷するイスラム情勢の奥にあるものを、深く、広く掴んでいく特集コラムです。イスラム情報を読み解く視点を造った上で、今後の動向を展望していけるようにしたいと考えています。

そうして培った視点が、今後の社会生活、
ビジネス、世界の理解などに、有形無形の知的資産となっていくことを祈念しつつ。書いていきます。

通読していただくと、年末までには、読者さんも筆者も少々イスラム通になっているのではないでしょうか?


          
序説
「ユーラシア異変」
「イスラムとの遭遇」  第1部 イスラム国寸描         1〜3月
「イスラム文明拝見」 第2部 文明の概観、経緯、特徴  5〜6月
?            第3部 文明の盲点          8月〜
?            第4部 文明の今後          10月〜


の括りになるよう書く予定ですが、配信月など変わることも..。

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イスラムのゆくえ 序説  【2004/01/19】

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■理解することは愛することに等しい

最初に、なぜ今年の年間テーマに「イスラム」を選んだのか、理由から書き始めようと思います。

2025年には、世界の人口の3人に1人はイスラム教徒が占めるという試算が出ていると聞きます。地球64億人として21億人がイスラム人口になるという計算です。発展途上国での人口爆発が続いていて、イスラム教徒が急増しているからです。

それに、世界の安全、政治、経済などに与えているイスラムの影響。特に9.11の同時テロ以降、イスラム圏がニュースに上らない日はありません。

日本もいよいよ、イラク現地への復興支援に一歩を踏み出します。

この21世紀は、イスラムの動向をどう読み解くかが、世界の動向を知るキーになることははっきりしています。

ですが、日本人にはなじみの薄い文化、歴史、宗教を持った人々でもあり、その理解となると心もとないのも実情です。

いま、日本人作者の手になるイスラム関連の本も出版されていますが、アルカーイダや、聖戦、イスラム原理主義と関連付けられた切り口で、大急ぎでイスラム圏を解説しようとするものが多いようです。

それらに目を通してみて、筆者には、マスコミが報道するイスラム像以上のものはないようにも思えました。

それらを読んでも、で、結局、イスラムがどのように変わっていくものか、また変わらざるを得ないものなのか。イスラムとは何者なのか、いまひとつ分からないんです。

どうしてなんだろう..と考えるうち、宗教だと思い当りました。そうなんです、やはり、イスラムを理解するには宗教問題を含めた上での理解がかかせません。

ところが、戦後の日本人は宗教に目を塞いでしまい、宗教知識が決定的に不足していますが、そういう自分だと理解していない日本人作者が書いているように思えました。

これに取り組むとなると、どうでしょう、

マホメット、イエス、モーゼ、旧約聖書..と、芋づる式に3000年以上の歴史を遡らざるを得なくなります。これは、大仕事です。

確かにおおごとですが、この3000年前の出エジプトから乳の流れるカナアンの地をめぐって、中東では現在も血なまぐさい殺戮のさなかにあり、特に中東の人々にとっては、3000年前のことが今日のナマの現実になっています。

しかも、イスラムを調べると、中東をルーツにする3つの宗教が密接に絡んでいて、これを理解しないと、結局全体がよく分からないようなのです。

私たちは、相手の考えていることが理解できないとき、その考えが受け入れられないと感じるとき、対立したり、拒絶していきがちです。

でも、まとめ上手な人は、よく人の意見に耳を傾けます。そして、人間は話を聞いてくれる人には、誰もが心を開いて自分のことを話していきます。自分を理解してくれると思うからでしょう。

相手を深く理解したとき、それでも人はケンカするでしょうか。きっと、仲良くやれる共通点を見つけ出そうと努力していくものでしょう。その意味でも、相手を理解することには、相手を愛するのと同じ効用があるのだと思います。

いま、国際社会には、「イスラムの人々をどう理解するか」という問題が突きつけられているのだとも言えます。

そうだとしたら、まずは、相手がなぜそういう考え方をするのか、その背景を理解しようと、務める方法をとりたいと思います。その向こうに、新たなヒントも何らか見えてくるのだろうと期待したいからです。

今現在、イスラム人口は13億人。さまざまな国に広がり、イスラムとして一律には扱えそうもありません。

そんなこんなで、2〜3回のメルマガではとうてい書き切れないテーマで、全体を網羅できかねますが、今日的な視点と切り口で、今後のイスラム圏の理解に役立つものにまとめてみたいと思います。

来週は、第1回目、ソ連崩壊がもたらした影響から眺めます、お楽しみに
(Rei)

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