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■民主主義を担保するもの 【2002年11月11日】
■マスコミの役割 ■メディアリテラシー ■自由闊達な議論
■マスコミの役割
マスコミの報道姿勢や、報道内容については、日本の良識ある人々からの批判がかなりあります。
今回の北朝鮮の少女へのインタビューと放映に対しても批判が集中しました。北朝鮮側の意図を、日本のマスコミ当事者が見抜けなかったのか、見抜いてもスクープと視聴率が欲しかったのか、それとも北朝鮮の考え方に賛成しているのか、まんまと乗せられてしまった構図です。
ですが、北朝鮮側の意図に反して、あのインタビューを見た日本人の大多数は、北朝鮮の「誠実さ」がまだ幻想にすぎないことを思い知らされたとおりです。そして、幸か不幸か、この拉致が、まぎれもなく他の国家によって1個人の人生に対してなされた犯罪であって、悲劇なのだという事実がはっきりと分かってしまいました。少女の涙にどんな指示があったとしても、なかったとしても。
北朝鮮の金正日が自国の報道機関を自分の道具に使っているように、外国のマスコミといえどもその扱いは同じなのだと、当の日本のマスコミ人に気づいて欲しかったと思います。
このマスコミですが、元はどんな働きをするよう意図されているものでしょうか。
人類の知恵として、権力者の独走を防ぐために、3権(立法、行政、司法)を互いにチェックし合うように独立させてあります。そして、これらの3権がまともに機能しているかどうかの情報を広く国民に流し、人々の議論を多いに盛り上げる材料とする。これが、民主主義下で求められるマスコミ・メディアの役割だろうと思われます。
国民が議論するための情報を出すわけですので、かなりの使命感と矜持と、それに支えられた学識、ノウハウ、スキルが求められるわけです。そのマスコミ人ですが、基本として、その国や人々が豊かに繁栄する未来像を、良きものとして肯定している人であることが何より大事だと思われます。
■メディアリテラシー
この頃のマスコミ、各メディアなどを見ていると、報道などの裏側にくっついている別の意図が漉けてみえてくることがあり、その報道の事実関係だけを拾って、あとは頭に入れないようにすることが多々あります。
マスコミのいうことをあまり鵜呑みにしすぎないことが大事だと気づかされるようになってきました。特に、日本のマスコミは、どこも同じ論調で同じような事柄を報じることが多いため、その事柄の幅広い見方や、本質をつかんでいるかどうかは、定かではありません。一次的に同じような報道が大量に出て、すぐにまた次の報道ネタに大挙して移っていきます。
それに、ワイドショー番組は、視聴率の問題もあって、興味本位な視点でまとめて行きがちですが、さらに、ほぼ同時にどのチャンネルでも同じような論調の番組をやるということは、番組担当者1人1人は意図していないとしても、結果として、人々の情報操作をしていることになり、人々をミスリードしていきがちだということです。
こうした、情報の意識的な、無意識的な操作を、受け手である私たちは賢く見抜く必要がありそうです。
この、メディアの質を見抜く知恵を持つことを、「メディアリテラシー」といい、欧米では学校教育に取り入れられるようになりました。日本ではまだ公的な教育機関でも行われてはいないようなので、自分で見抜く知恵をつけるしかありません。
学校教育にまで、こうしたメディアとの付き合い方の勉強が必要だとされ始めています。これは、民主主義がうまく働くには、質の高い情報による議論が必要不可欠であるということだと思います。そしてまた、マスコミ・メディアの情報が偏向しがちだという現実もあるからだと思います。
その辺がはっきり分かるのは、中国や韓国、北朝鮮が国策として自国民に対して行っている反日教育や反日報道です。
自国民に絶えず隣国の犠牲者だと言いつづけるという態度を、国策として行ったら、その国民は絶えずミスリードされ続けてしまいます。子どものときから、毒水を飲まされ続けるようなものです。しかも、情報を統制して、都合の悪いものは入れないようにしています。これは、国による人間への衆愚化政策そのものです。情報が少なく片寄っているため、人々はまともな判断ができなくなっているにも関わらず、それになかなか気づけません。これは、恐ろしいことです。
自分のその感じ方、考え方が、ほんとうに自分で考えたものかどうか、誰かの受け売りや、考え方のパターンに当てはめているだけではないかどうか、たまに点検したほうがいいかもしれませんね。
■自由闊達な議論
こうしてみてくると、伸びやかで大らかな民主主義を私たちが持つには、その国を構成する人々の高い意識が不可欠であることがわかります。国民のあいだで質の高い議論が盛んになされるためには、その最初の情報をもたらすマスコミ・各メディアが独自性を持って、質の高い、正確な仕事をする必要があります。
もし、万一政府が一方的な政策を出したとしても、マスコミ・メディアが質の高い評論、報道で人々に知らせたなら、人々は反対なりの意志表示をすることができ、国を誤らなくてすむわけです。
それに、マスコミ・メディアがまともな仕事をしているかどうかを人々がチェックすることも、民主主義の基本にあるように思えます。一人一人が自分なりの意見を持ち、積極的に世の中に対して意見を出しあうという開かれた社会なのだろうと思われます。
この第4権力といわれるマスコミですが、猛威を振るうようになってきました。この問題は来週です。 <Rei>
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