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マルクスのしっぽ(5 おまけ)
 【2003年11月02日】  (1) (2) (3) (4)   国民性 / 共産主義的な制度 / 嫉妬の反対は?

先週で終わる予定でいた共産主義コラムですが、
いろんな感想、質問いただきました。いやー、ありがとうございました。
なので、コラムの最後に「おまけ」をつけることにしました。
おつきあいくださいませ。


国民性

世界にはさまざまな民族がありますが、その中で日本民族は、どの程度嫉妬深い民族でしょうか。

日本人には特に、農耕民族として生きてきた歴史が長いために培われたと思われる民族の個性があります。

同じ土地に住んで、同じ隣近所の人々と土地を耕して、作物を作る農耕生活が、共同体の意識をひとつにまとめることにもなりますが、マイナス面として、

・みんなと同じことをしない人を輪に入れない
・人と違うことをする人の足を引っ張る

という面があります。いわゆる、良くも悪くも横並びの発想ですね。

このマイナス面、他人を「嫉み=そねみ」、「妬む=ねたむ」気持ち、つまり「嫉妬」する気持ちは、民族性としてみたときには、かなり強い方ではないかと思います。

こうした、民族的にみても嫉妬心になじみやすいところに、共産主義の思想が入ってきているために、日本社会の各分野に、各システムに、この「嫉妬」の思想がモザイク模様のように組み込まれている面があると思われます。

社会のさまざまな制度がそうなっているぐらいですから、人々の意識もそうだということだと思います。日本に生まれたときからずうーっと生きている社会なので、なかなか自覚できませんが。

そのために、「日本ほど共産主義がよく機能している国はない」などと揶揄されるのだと思います。



■共産主義的な制度

一例をあげると、税制度が指摘されています。

今の日本の税制度は、お金持ちから多く徴収して、貧乏人は少なく納める発想です。事業税も、利益の半分は持っていかれます。相続税も高くて、3代でその家の富はなくなるような税制です。

ここには、共産主義思想が色濃く出ています。お金持ち、資産家は悪で、そのお金を国が徴収して、恵まれない人々に分配するという考え方ですね。

この税制度は、お金持ちや、事業を起す人を罰しているのと変わらない面があると思います。貧乏な人は、貧乏だというだけで努力なしに無条件に恩恵を受ける、という制度ですね。国が徴収して分配するというのは、共産主義の計画経済の運用のことですね。

また、

1990年代のバブル崩壊以後、ダラダラと低迷が続く日本経済ですが、

直接のきっかけは、不動産取引の総量規制でした。

これも、不動産取引という自由市場の売り買いを、お上の権限で制限したものでした。

出版業で例えてみれば、日本の出版会社が1年間に出版する本の冊数を政府が10,000冊なら10,000冊と数量を決めてしまい、これ以上の出版は許さないと決めたようなものです。

これも、結局は、共産主義の計画経済の考え方からきています。つまり、お役人が民間の自由な商取引をコントロールできる、と考えているからやってしまった、政策ミスなんだとわかってきました。

この政府の政策ミスも、マスコミが当時、不動産売買で資産を増やす人々を、集中して非難していたはずです。不労所得はよくない、土地ころがしはよくない、と。

こうした声を受けて取られた政策でもあるわけです。

でも、これは、日本のマスコミ独特の、お金持ちへのやっかみ、成功者の足を引っ張る態度ですし、このマスコミ論調に国民が賛成したわけなので、国民もやっかんでいたんだと思います。

でも、金持ちをつぶしたら、ますます貧乏人は金持ちにはなれない、ということがわからなかったんだと思います。

このように、日本の社会では、共産主義的な考え方がまだまだ色濃く残っていると思います。

どれもが、日本社会の繁栄の足を引っ張っています。

つまり、日本も次の発展・繁栄をしていくには、この共産主義的な発想による社会の制度を作り直して、相手にケチをつける発想を捨てることが必要なんだと思われます。

お金持ちや事業の才能のある人びとが、さらにのびのびと活動できる社会制度にすると、成功者がもっと出てきて、社会全体に活気が出て、豊かになって、雇用も増えてみんながその豊かさを味わえるわけですね。



■嫉妬の反対は?

ある人に嫉妬していたら、絶対できないことがあります。

それは、自分が嫉妬する人を心から尊敬して、敬愛していくこと。

これが難しい。

相手に、「すばらしいですね」、「おめでとうございます」、のひと言を笑顔と一緒につけて出せれば、クリアできていくんですが。

嫉妬していると、これができません。くやしいですし、相手を認めた言葉を出すと、自分が負けたような気がするので、絶対言いたくないわけです。

そして、いろいろ相手に対抗する言動をしていきますが、それは、もう、墓穴を大きく掘ることになります。

自分が発展したかったら、ここは頑張って、自分の一歩先行く理想の姿だと思って、褒める、認める、お手本があることを感謝する。

マルクスも、ヘーゲルにこれができなかったんでしょうね。

相手を敬愛できたら、相手の持つ自分に足りない点を少しずつ学んで力を付けていって、やがて追いつき、追い越していくことも可能になります。

嫉妬するのは、自分の関心のある分野で成功している人にしますから、相手を敬愛できて、少しづつその長所を身に付けるようにしたら、どうでしょう?

自分もそうなりたい姿に向かって、進んでいかないわけがないですね。

嫉妬の対象は、自分の理想だということは、ある面でバロメーターになります。

何に嫉妬するかをみれば、自分の関心分野、自分の無意識の理想の姿がどこにあるかがわかるわけですから、逆の意味で便利に使えます。

一度振り返ってみると、ほんとうの自分の願望を発見できるかもしれませんね。

これで、共産主義コラムは終了です。来週は新テーマです、おたのしみに
  <Rei>

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