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スマトラ沖大地震には意味がある!  【2005年2月7日】 


そう感じられた皆さんも多いのではないでしょうか。

昨年末のスマトラ沖大地震を見れば見るほど、何か見えざる意図を嗅ぎ取ってしまう筆者です。

その影響の度合いや規模の大きさはもちろんですが

被災国10数カ国の顔ぶれを見て、思わず唸ってしまいました。


あまりにも、ハマリ過ぎ....


震源地に程近いバンダアチェ州といえば、過激なほどのイスラム原理主義を信奉し、その誇り高き、あらゆる妥協を排するイスラム至上主義により数百年間、争いの絶えない地域です。

筆者が訪れた学生時代でも、バンダアチェ州だけは行きませんでした。

というより、

かの地の友人たちから、異教徒の女性が1人フラッと旅行に行ったら生死にかかわり無用心過ぎると引き止められ、行けなかった地域でした。

バンダアチェ州から少々南下したマラッカ海峡側にメダンというスマトラ島の大きな街がありますが、そこに滞在していた筆者は、

今回の震源地となった、スマトラ島の西側に沿って点在する島々には、まだ文明化していない部族が原始の生活をしている地域があり、インドネシア政府の調査も入っていず、手付かずになっていると真顔で言う友人たちの話を半信半疑で聞いていました。

スマトラ島はとても地政学的にユニークです。北西端のバンダアチェは、古くは古代インドの文化が入ってきた玄関口であり、それまでのアニミズムから脱します。その後も新たな宗教、文明もこのスマトラ島北西端から島を縦断してインドネシア全域へと伝播していっています。

仏教も、その後のキリスト教も、イスラム教も、この北西端から右端のニューギニアまで伝播しています。

その中で、最後の宗教となったイスラム教がインドネシアに入ってきたわけですが、この北西端のバンダアチェから入り、インドネシアの中でも一番イスラム教が色濃く、厳格で、原理主義的なものとして根付き、妥協というものを受け入れずにきています。

ですから、インドネシアの中でも、スマトラ島の北西端に行くほど、イスラム原理主義に近く、排他的になります。

その後、インドネシアはオランダの植民地となり、キリスト教も違った意味で入ってきましたが、バンダアチェの人びとは激しく対立し、その後の独立したインドネシア政府とも激しく対立してきているのです。


また、スリランカもそうです。

小乗仏教地域ですが、北部・東部地域を支配する過激派(タミル・イーラム解放の虎:LTTE)が、同地域の分離・独立を主張し、政府に対する武力闘争を続けています。

これも、イスラム過激派のひとつです。


さらに、アフリカに西進した大地震で津波被害を出したソマリアは

ここ何年も実質的な無政府状態が続いており、各氏族を背景とした軍閥が抗争を繰り返し、「群雄割拠」の状況が続き、各勢力との間で頻繁に激しい戦闘が発生している地域です。

1993年10月、作戦に出かけたアメリカ軍特殊部隊のヘリ「ブラックホーク」が撃墜され、民衆のリンチを受け、遺体は町中引き回されるという惨劇は、「ブラックホーク・ダウン」というドキュメンタリー映画にもなっています。

そのソマリアの人びとを取り上げたドキュメンタリーTVを見ましたが、非常に戦闘性に富み、アメリカへの憎しみ、イスラム以外のものへの憎悪の激しさに驚かされます。

もちろん、アメリカは当時、裸にした遺体を引き回され、傷つけられ、非常にショックを受け、軍隊を引き揚げてしまいました。

その後、アメリカは出て行けと言っていたソマリアはどうなったかといえば、無政府状態へと堕してしまい、この10年ほど何の進展もありません。

日本政府も、退避勧告を出したままになっている地域です。


まあ、


全てが当てはまるわけではないですが、イスラム教徒との間に蓄積した激しい憎悪が渦巻いている地域が非常に多いですね。

まるで、あたかも、狙い定めたかのようです。


なにか、唐突かもしれませんが


筆者にはダイヤモンドの例えを連想させるものがあります。

ダイヤモンドはとても硬い結晶で、この世の鉄よりも硬い構造だといいます。

ところが、

そのダイヤモンドの結晶も、ある1つの角度からポンと一突きすると、バラバラバラとあっけなく結晶が崩れてしまう、ある1点があるのだそうです。

その1点を外したら、まったく歯が立たないのだそうです。

それを、ダイヤモンドを突く1点と言うそうですが、なにか、今回のスマトラ沖の大地震は、その波及効果といい、被災国の類似性といい、

誰かがポンとその1点を突いたかのようにも思えるというわけです。


来週は、この大地震の意味に深く迫って見たいと思います。お楽しみに
  <Rei>

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