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一人でやれば個性、皆でやればそれはカルチャー。
人間社会の多様性を知る楽しみがあります。
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■教育のグランドデザイン(6)
【2003年8月10日】 自国の歴史をどう教えるか、それが問題だ / 美しい虹 ⇒(1) (2) (3) (4) (5) (7) (8) (9)
教育コラムも6回目です。
先週は、教育基本法に追加される項目を取り上げました。
今回は、歴史教育を取り巻く話についてです。
■自国の歴史をどう教えるか、それが問題だ
国王や領主の持ち物だったり領民だったりした時代から、主権在民へ、一人一人が自立した人間の集まりへと位置付けが変わるにつれて、国民として共通の歴史観を共有する必要が出てきました。
自国の歴史を知ることは、
親や祖父母、その先の祖先たちがどんな価値観を良しとして生き、伝えてきたものを知ることです。
また、自分の中にも共鳴する父祖の価値観を発見して、子孫(未来)へ受け継ぐべき価値観、精神的態度、習慣を確認すること、といえるかと思います。
ですから、
自国の歴史をどう教えるかは、国の未来をつくる上で根幹となります。
案外知られていませんが、(先にも書きましたが)
ともすれば「自由」が強調されて伝えられるアメリカですが、国民の初等教育で教えることを2つに絞っています。
・アメリカの良さを教える歴史教育
・愛国心を植え付ける国旗への宣誓
幼稚園に行くようになると、子どもたちに、毎日、星条旗に向かい胸に手を当てさせ、アメリカというすばらしい国に生まれたことに誇りを持って、忠誠を誓う文言を、繰り返させているのだそうです。
建国の理念への忠誠を格調高い文にまとめてあり、けっこう長いのですが、誰でもアメリカ人なら諳んじることができるように幼少時から叩き込んでいくわけです。
筆者も1回聞きましたが、とても1度聞いただけででは暗唱できませんでした。
そして、いかにすばらしい先人の思いと行動から、アメリカという国が造られていったのか、建国の理念や歴史を教えていくのだそうです。
戦争になると、愛国者として国民がまとまりやすいアメリカの秘密は、この辺にありそうですね。
建国自体、先住民のアメリカ・インディアンの土地を奪って行われた面があること、奴隷制などのマイナス面の歴史は、もっと大人になってから知って十分。まず基本は、建国に当った先人の美しい情熱を教える、というスタンスです。
■美しい虹
「歴史的事実というのは、雨上がりの無数にある水のつぶと同じである。ある視点からみると、きれいな虹が見えるもの」
イギリスのバーフィールド教授のこの言葉を引用して、歴史教育はある虹(共同意識)をみることだと説明しているのは、渡部昇一上智大学名誉教授です。
自国の歴史の最も洗練された美しい面をまず見るからこそ、日本人としての誇りも、日本人に生まれた幸福も感じられます。また、日本に対する愛情も湧いてきます。これが、教える際の順序かな、と思えますね。
それを、
幼少時から、いかに日本人が明治以降、他国を侵略し、残虐な行為に明け暮れたかなど、ある事ない事強調して見せたらどうなるか、です。
その被害は、女の子より男の子に多く出ると思われます。
というのも、
戦争は、古来、男性が担ってきました。命をかけて愛する人々を守る、父祖の地や民族の誇りを守り、社会正義を実現するという、男性の持つ使命である「武=ますらお」の部分を、傷つけてしまうのだ、と教授は説明しています。
まず、父親や叔父、祖父など自分につながる人々への尊敬が薄れ、民族の歴史や価値観を良きものと見られなくなり、「公」に殉ずることに価値を持てなくなります。
国に対する誇りや、日本という国に愛情を持てなくなります。国を守るなどという気概は、カッコ悪いことのようになっていきます。
日本人の男性として日本に生まれて、自信を持って生きていく未来を、人生の夢をどう描いたらいいのか。先人や歴史を否定するのでお手本にできる男性例がないわけです。アクセルを踏んでも、どこか空気が漏れていく感じでしょうか。
今の時代は「元気な女性」「軟弱な男性」といわれます。また、子どもたちは、夢がない、無気力だ、公徳心がないなどと評されますが、
実は、こういった軟弱さやひ弱さ、無気力や自己中心の奥には、
先の戦争と日本人を否定する間違った見方によって、日本人の「武」の部分を損なっている面がある、ということが推察できるわけです。
男性たちは、これをどう見ているのでしょう、男性読者の思いをお聞きしたいと思います。どうぞ、ご感想をお寄せくださいませ。
歴史教育ひとつで正反対の心情が形成されます。どちら側の考えに立つか、重要です。
日本人の父祖たちが、それぞれの時代の課題にどのような思いで取り組み、生き抜いてきたか、その真摯な思いを、未来の日本人に手渡していくとして、
あなたが未来の日本人に自国の歴史を語るとしたら、まず、何から話し始めますでしょうか?
歴史記述をめぐり、ホットな教科書出版戦争が続いているのが日本の教育界です。
来週は、歴史記述の争点となっている、第二次世界大戦を別な切り口から見てみます。
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