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人前で話す人の教養のタネ ひとくち漢文
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一人でやれば個性、皆でやればそれはカルチャー。

人間社会の多様性を知る楽しみがあります。

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■教育のグランドデザイン(1) 【2003年7月5日】  
πはいくつ / ゆとり教育の成果? 
(2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9)

教育の建て直し論議がなされています。
誰もが、ここ50年間の教育の成果を善しとはしていません。
かといって、
現状を小さくいじっても、抜本的な見直しにならないことも
分かっています。各人各様の教育論もてんこ盛状態です。
21世紀日本の「教育のイマ」をちょっとまとめてみました。


■πはいくつ
  

数年前、中学の数学教師をしている知り合いから、小学校では円周率=πが「およそ3」で良いことになったと聞かされたとき、教育の世界に何が起こっているのだろうと興味をもちました。

最初は、笑っていました。

ふーん、じゃあ、中学に入ってからいきなりπは「3」から「3.14」になるわけぇ〜?
これって、例の「ゆとり教育」の一環なの〜?

なぜ、そんなややこしいことをするのか??
πを「3.14」から「3」にしたぐらいで数学嫌いが直るのか??
そんな小手先の変更で、どんな教育効果があるのか??

知り合いは、そんな大きい問題を現場の自分に言われても、と、肩をすくめました。

(現在はπ=3.14に戻ったそうです、オヤオヤ、でもやっぱりね。)

数十年前に小学校時代を終えた年代には、今の教育環境がどんなに変わっているのか、意識を変えてみる必要がありそうです。


■ゆとり教育の成果?

いま、

小学校1年生〜4年生までの基礎学力が身についていない子どもが増えていると、文部科学省の調査でも出ています。特に読解力のなさは危機的な状況だと、先月も報道されたばかりです。

そういう子どもが中学に入ると、勉強についていけず、勉強嫌い、学校嫌いになり、さまざまな問題を引き起こす原因ともなっているようなのです。授業で先生が説明する言葉すら分からない、と、クラスの70%以上が答える例もあるのだとか。

小学校も週休2日制になり、それに伴い、授業時間数が約30%ほど減っています。

ですから実は、子どもが基礎学力を身につけるのに必要な反復練習、丁寧に納得するまで教えていく時間が現在の学校の授業時間では足りていません。

子どもはいろいろな物事をパッと覚えますが、またすぐ忘れていくというのが特徴ですから、繰り返して覚えるという作業がかかせません。

こうした教育環境の変化に危機感を持ち、家庭学習をさせたり、塾に行かせたり、対応する家庭がある一方、

現在の親世代が受けた教育環境と今の教育環境との差が分からない親は、何も手を打たなかったり、

「小学校の時ぐらいは伸び伸びと元気に育てばいい」
「子どもの自主性にまかせる」

という古典的な考え方をとりがちです。

特に、スポーツに入れ込む子どもや、勉強嫌いの子どもは、

「本人が勉強する気になるのを待つ」
「どんな良い勉強方法でも、本人のやる気がなければ何にもならない」

と親が考えがちです。

また、義務教育なのだから、

「勉強のことは学校にまかせている」
「基礎学力は学校が責任を持って教えるべきもの」

と答える家庭もあります。

さらに、現在の基礎学力不足が両親に見えにくい原因には、

小学校の成績のつけ方も一役買っています。何しろ、3〜4段階の絶対評価法ですから、40人クラスで「大変よくできました」が36〜7人いてもよい評価方法です。

しかも、教えた箇所はたった1回テストするだけです。

その単元を3ヵ月後、半年後、1年後、2年後に、どれだけ理解して応用力が付いているかは、学校の絶対評価の成績表からは分からないのが現状なのです。

こうした現状を知ってか知らずか、

「うちの子は、学校のテストでもいい成績を取ってくるから心配ない」

と、表面だけを見ていう家庭もあります。習った直後ですから、テストの成績は良いのです。

こうして安心していた両親がびっくりするのが、中学校へ入ったときです。

基礎学力がしっかりと身に付いてないために、いきなり、中学校での授業に付いていけなくなる子どもが出てきます。授業で先生が説明している言葉すら、ワカラナクなる、というわけです。

そこで初めて両親はびっくりして、

学力の遅れを取り戻させようとしますが、なんと言っても子どもは生意気盛りです。親の言うことをなかなか聞きません。

いまさら小学校の4年生の分数、小数点問題などの基礎問題など、カッコ悪いですし、コツコツ勉強する家庭学習習慣は付いていないのがほとんどですから、親は塾に頼ろうとします。資金のある親は優秀な家庭教師を探します。

でも、このときにはすでに、虫歯になっているようなもので、いまから歯を磨いても虫歯は元には戻らないのがパターンというものです。

こうした例だけを見たとしても、ゆとり教育の弊害がかなり出ているとみてよいと思います。

現在は、

学力があり、私立受験を狙い、進学塾で日々勉強していく子どもはそれで良いとして、

教育の現状を理解して適切な手を打つ親子と、自分の育った教育環境と現状との違いを理解していない親子では、学力の差が天地ほどの開きが出てきている、という時代なのだと思います。

来週は、塾などの民間教育産業にふれてみます。お楽しみに 
   <Rei>

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