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■中国産椎茸に農薬を使うワケ 【2002年9月7日】
お宅ではもう、国産の乾し椎茸を余分に買い置きしているでしょうか。
国産ラベルの乾し椎茸にも、一部中国産のものが混じっていると発覚したため、国内産の乾し椎茸を急遽手当てしようと商社が走り、値上がりしているといいます。
しかも、国内産椎茸は、栽培農家数自体も栽培量も毎年減り続けているところに重なって、昨年来の暖冬傾向、今年の暑く雨の少ない天候で、中・小サイズが多いらしいのです。
すでに7月頃から、インターネットのショップ情報として、値上がり傾向と出ていましたが、この品薄のときに、基準値以上の薬物が検出された中国産の件が明るみになっており、国産ものは当分、値が上がり続けると予想されています。
これを受けて、生産を増やす国内の栽培農家に出てきていただいたら、消費者としてもうれしいなと思います。特に、中国ものに価格で対抗できないという理由から栽培を止めた方々には、ぜひ復活していただけないかと思います。
というのは、中国産椎茸がなぜ薬物付けになるかを追ってみると、かなり厳しい現実があるようだからです。彼らが健全な栽培方法に落ち着くには、ちょっと時間がかかるのではないかと思います。
ということで、
「椎茸」を調べると、中国内陸部の現状が少〜し見えてきました。
●中国産椎茸の大産地は、北緯25℃あたりの福建
省、淅江省から、北緯45℃の黒竜江省牡丹江あた
りまで。つまり、稚内〜台湾までという広い範囲で栽
培されている。
●北部地域では、10月初旬には氷点下になるので、8
月下旬までには発芽させて収穫まで持ちこまなければ
ならないので、発芽促進剤や増収剤などを添加す
る。
●南部地域では、4〜5月に30℃を越える熱気と多湿に
なって菌の力を弱めるので、椎茸菌の活着率を上げ
るために抗菌剤を使う。
このあたりが真相のようです。
農薬以外にも、DDT、砒素、カドミウム、水銀、鉛などが検出されたものがあるということの背景には、こうした事情があるようです。
とすると、そんな両極端の地域の栽培を止めればいいのではないかと思いますが、これが一筋縄ではいかないんです。
中国の内陸部の事情が絡んできます。
少々脅威にもとれるような口調で伝えられる中国の大発展ぶりですが、これは、道路も販路も発達した海岸地域に限られたことだといわれています。農業についても同じで、あれだけ広い中国でありながら、農業が発展しているのはやはり、海岸線に近い平野だけなのです。それは、消費者のいる都市が近くにあって、道路も整備されていて、販路があって、農業用水も充分に使えて、はじめて農業も成り立ちますから。
内陸部に広がる山岳地は、木を切りすぎて、石と赤土の地肌がむきだしになっており、水も畑も産業もない貧しい地域が広がっているといいます。特に、文化大革命の頃に、木を切りすぎているといわれます。
そこに、水がなくともできる椎茸栽培が、日本の商社からもたらされています。商社、食品会社、貿易ブローカーなどが入り乱れて山岳の周辺地域に散っていったと想像できそうです。
近くに市場がなく、道路事情も悪く、水も畑もない地域では、日本が椎茸を買い上げてくれるのなら、と、彼らも飛びついたわけです。畑が少ないため、家族が食べる時給自足がやっとという暮らしのなかで、現金収入になる椎茸栽培は、農閑期の副業以上のものです。豊かになる唯一の産業になっています。
子どもに服を買いたい、学校に入れてやりたい、お正月のモチやご馳走、バクチクを買いたい、などなど。
だから、栽培限界辺りの地域は必死なんだと思います。できるだけ多く収穫したい。買い叩かれないように、見栄えよく、カサも大きいものにしたい。遠くの椎茸集散地へ運んで、そこから中継地へ運んで、さらに港や空港のある都市へ集め、そこからまた日本に出荷するためには、しなびたり、虫がついたり、腐ったりしては困るんです。
ちょっと悲しい愚かさですが、この辺りがあります。
中国産椎茸と日本産椎茸を、水に45日間浸した写真をみましたが、中国ものは45日経っても、水も椎茸も変化していません。日本のものは、なま物なので、すぐ分解して水も濁っていました。
自分が家族を養いたいからといって、身体に悪いものを作って他の人に売るのはいけないことだ、と自覚していただく辛抱強い説得のプログラムを組むしかないと思います。
中国の道路事情、農業水利事情、仲買事情などなどが変わるには時間がかかりそうです。また、中国政府は日本の野菜の安全基準が非科学的で厳しすぎる、と非難していますから、いまのところ、彼ら自身が積極的に問題解決に動くことは期待できません。
北限、南限の栽培地域の人々に、商社が替わりの産業を提案できればベストでしょうが、今すぐにはかなり難しそうです。ですから、この薬物づけの椎茸は、必ずしも100%中国だけを責められない部分もあります。
日本の商社も、食品会社も、その辺りまでを見越した対応を取らなければ、人々に喜ばれる充分な仕事をしているとはいえないですね。中国からの薬物野菜の輸入を中止して他の産地を確保したら、この問題が終わりになるのでは、この中国野菜問題から何を学んで、次のビジネスに生かしていくんでしょうか。去年の輸入野菜の50%以上が中国からで、およそ150万トンあります。
丹精こめて作った農作物を先進国が買い上げ、彼らの発展を経済的にも支える、私たちも安い食材を堪能できるという、まともなサイクルが機能するように知恵を出していただきたいですね。
ほうれん草も、ねぎも、セロリもそうですし、虫食いのまったくない、大粒の枝豆とか、あやしそうですね。
中国産の野菜などの生鮮食料品は、多かれ少なかれ、この問題を抱えていると見ていいのではないでしょうか。
また、海岸地域の農地では連作障害も起こしており、地力の落ちた畑に化学肥料を投入して収穫を確保していると指摘する声もあります。農薬を大量に吸った土地が回復していくには、数十年かかっていくと思われます。
椎茸ひとつから見るだけでも、かなり大きな問題が横たわっています。
じゃ、国内の椎茸農家はどうするか。
農業も先進国なわけですから、完全無農薬、原木栽培、菌床栽培に高付加価値をつける、バイオ工学と連携した付加価値をつけたものを開発する、香りや食感、栄養価の高い菌種を開発するなどなど、高い先端技術を利用して知恵を絞っていく道があるのではないでしょうか。
虫歯にならない椎茸とか、
太らなくなる椎茸とか、
インフルエンザ予防椎茸とか。
水虫にならない椎茸、なんてどうでしょうね...売れると思うんですが??
皆さんの、!なアイデア、お待ちします。^
^ <Rei>
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◎ネットでこんなサイト見つけました。
椎茸の概要がわかります。 「きのこ新聞」
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