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21世紀社会の仕組みを支える最先端技術がずらり。
技術を使いこなす叡智が問われます。
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■SARSは流行るべくして流行っている(2) 【2003年5月25日】 ⇒ (1)(3)
陰圧室は有効か? / ベトナムのSARS撲滅成功
先週は、世界的な疫病としてSARS、インフルエンザ、コレラ、ペスト、などを見ました。
このSARSですが、終息宣言できた国とまだの国があり、その対応ぶりが違っています。ちょっと見てみます。
■陰圧室は有効か?
WHO=世界保健機関でも、SARS患者を一定の病院などに隔離して、健康な一般市民に移らないようにするという対策を進めています。
それを受けて、日本でも陰圧室設備のある病院を確認したりしています。
そういった気の利いた施設のない中国などの地域では、病院やマンションをまるごと隔離したり、村ごと全住民を隔離したりして、強制的に隔離された住民の暴動が起きてもいるようです。
その元になっているのが、「患者を隔離して健康人への感染を防ぐ」という考え方です。
陰圧室ときくと、患者の出す病原体を外に撒き散らさないので、一見、良さそうに聞こえます。
でも、ほんとうにそうでしょうか?
素朴な疑問がこみ上げてきます。
SARSを発症した患者の身体は、もちろんSARSコロナウィルスと戦い、病原体を体外に押し出して健康を取り戻そうと懸命に働くはずです。
ですから、患者の吐く息やセキ、痰、汗、その他の分泌物などは、病原体が含まれていて危険です。患者の身体は吐く息からもウィルスを体外に出そうとします。
これは、病気が治っていく過程でのまともな身体の働きだと思います。
こうした患者を、陰圧室に入れるたらどうでしょうか。患者の吐く息はその部屋から外へは出ませんから、陰圧室内の病原体濃度はどんどん高くなるばかりです。
しかも、新鮮な空気を体内に取り込めなくなり、病原体の徐々に濃くなる陰圧室の空気を吸いつづけなければなりません。
これでは、ホントーは患者の回復を望んではいないのではないか?? と思われるふしがあります。
とにかく疫病はこわいから隔離しよう、ということを中心にした政策であって、患者の回復を主眼とした対策ではないのではないでしょうか。ヘタをすると、病人を集めて死ぬまで待つ隔離室になることもありえるのではないでしょうか。
しかし、人間には
自然の治癒力というものが与えられています。
病気やケガになっても、この自然治癒力のおかげで、人間はしばらく静養すると健康を取り戻すことができるようにできているわけです。
■ベトナムのSARS撲滅成功
今回、中国広東省で発生し、香港で一気に各国に飛び火したSARSですが、ベトナムでは早々にSARS沈静化宣言を出しています。
同じ熱帯に属する国ですが、苦戦する中国、台湾とどう違うのでしょうか。
医療関係の専門家の方は、今回のSARS対策を、「20世紀型の対応をせざるをえない21世紀の疫病」ととらえていると聞きました。
というのも、
・現在の抗生物質が効かない
・コロナウィルスのパターンが変わるので、ワクチン製造が追いつかない
ため、現代の医療で慣れ親しんでいる抗生物質やワクチンを使えないからです。
では、ベトナムではどうしたか。
ベトナム国立熱帯研究所では、陰圧室での隔離治療という=WHO方式を、有効じゃないと断って、独自の方法をとったのだそうです。
・まず、研究所の空調を全部切った。
・壁一面が窓になっている部屋に、窓に向かって一列にベッドを並べた。
・窓を開けて風が吹き抜けるようにして、患者が外の緑を眺めながら日光浴をできるようにした。
のだそうです。
そして、みごとにSARS撲滅に成功してしまいました。
医療や病気に詳しい方なら、ア、なるほどね、と言われるのではないかと思います。
人間の自然治癒力を最大限に高めて健康を回復していく=ナイチンゲール方式を採ったのだそうです。
しかも、SARS患者を治療する人々の院内感染も防いでいます。
ナイチンゲールといえば、一般の私たちは、あのメンソレータムの蓋ぐらいしか思い起こしませんが、
簡単にいうと
・自然のエネルギー(太陽光、空気、水など)に支えられている私たちの生命力=自然治癒力を信じる
・生命力を阻害する原因を取り除く
という近代的な看護方法を確立した人物です。
このSARS撲滅成功の例は、もっと多くの医療関係者の方々にぜひ知っていただき、役立てるところは役立てていただきたいものですね。
私たちは陰圧室に病人を入れて出さないようにすればいいと考えがちですが、全く逆の方法がSARSにも有効なことは、希望が持てます。
マスコミも、ベトナムの成功例をもっと取り上げてSARS撲滅に貢献する特集を組んでみてはどうでしょうね。
来週は、SARS流行のポイントとなった空調、空気感染についてです、お楽しみに
<Rei>
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