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■中国という隣人とつきあう法  【2002年7月29日】

中国関連報道が重なっています。ダイエット食品、ほうれん草、化粧品の輸入規制、ODA外交など。これに、外国人犯罪、教科書問題、夏恒例の靖国問題が揃うと、ある感情が浮かんできます。

『ちょっと、安心して付き合える隣人ではないナ』と。どうも、『日本人の常識の通用する国ではないゾ』と。

日本人に根深くあるおめでたい中国幻想を、もう捨てる必要があるようです。この中国との間を問題たらしめているのは、日本人の幻想中国観と実情とのずれにあり、そのために問題がより大きくなっていると思うからです。

自己責任の法則というものがあります。それは本当にその通りですが、『不良品を買ったら買った人が悪い、騙されるほうが悪い』という考え方が常識の国から商品を買うときは、ロシアンルーレットのように本当に命がけの大仕事になります。それなりに用心もし、事前に信用を確かめ、交渉時には慎重に条件を交換したりすることが求められます。

こういう国の人に、失礼だが食品衛生法や、PL法(製造者が製品の安全に責任がある)という概念は、はたしてどこまで理解できるものなのでしょうか。また、尊守する意志があるものなのでしょうか。まだ無理であり、野放し状態だからこそ、中国ビジネスの常識に無知な一般日本人がネットショッピングで引っかかったとも言えそうです。

そして、やっかいなことに、『騙される方が悪い』と考える人々や、国は、まだまだ世界に数多いのも事実です。サッカーW杯のチケット問題にしても、普通の日本人の感覚からすると、世界ってまだそんなレベルなの? と逆にびっくりしてしまうものもあるようです。

そういった意味でも、日本人は、世界の中でも実に品性の高い国民なのだと思います。

国内の雪印問題にしても、明るみに出たとたん、経営陣は頭を下げ、人々は買わなくなり、会社は整理されることになった、こうした一連の原因結果の動きを、当然のことと理解する国民です。善悪の判断ができ、当たり前のことを当たり前のことと理解できるということは、実はそう簡単なことではない。そうとうのレベルなのだということを知っておく必要がありそうです。

私たちは、国際社会の一員として信頼される言動をまだできない中国という国の隣国なのだということを、はっきり認識した上で、今後のお付き合いをしなければならないと思います。それが、この中国関連の教訓ではないでしょうか。

一方の当事者、中国はこの一連の出来事を通して、日本人の中に生まれている中国ギライの感情に気づいているでしょうか。それともまた、つっぱねていればいつものように日本人は引き下がると見ているのでしょうか。

日本でのダイエット食品報道後、この件について中国から何らかの動き(謝罪や、国内の規制など)があったでしょうか。今のところ(2002年7月末現在)はありません。それどころか、中国国内で人気の高い日本の化粧品の輸入規制をし始めたという報道があります。これは一見関連がなさそうに見えますが、日本に対する報復措置ではないかと疑われています。

中国という国は、そういう動きをしてきます。だから、やっかいなんです。

もし、今回死亡した方が、別の国、例えばアメリカだとしたらどうでしょう。『騙される方が悪い』という価値観を持っている国民が多い国、それが中国だと理解して、歴史的な大きすぎる幻想もなく、中国に応じた対処を淡々と取るのではないでしょうか。

別の国、例えばロシアならどうでしょう。韓国ならどうでしょう。中南米の国ならどうでしょう。そう考えて行くと、なにやら、国際政治も一緒だなと思い当たりました。

こういった国家、中国とどうつきあうかは、実は21世紀の世界各国の懸案になっているものなのです。 <Rei>

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