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■中国野菜の前で 【2002年8月6日】
中国のダイエット食品による健康被害や、輸入ほうれん草からの基準値を超える残留農薬検出など。中国側の対応をみていると、日本からのコンブや化粧品等の輸入をさせなかったり、日本の検査が非科学的で不合理だ、などと批判していて、誠実な対応をしていないように思えます。
東京のカタキを大阪で討つ方式のようにもみえて、まるで未成熟な子どものようです。それは中国という国柄をよく伝えてくれている点で、逆な意味でありがたい。
しかし、最近、近くのスーパーで野菜を見ていて、中国産の生鮮野菜を前に躊躇している自分に気づかされます。信用ならないな、という思いがかすめ、高い日本産をカゴに入れたりするのです。そして、..ったく、と頭のなかでボヤいているのです。
別のプロ用食材専門スーパーに行ってみる。お店で使う食材が、肉から魚貝類、珍味、中華の具、刻み野菜まで、冷凍の大袋に入れられ、大きな冷凍ケースのなかに積み上げられています。こんなものまで冷凍に? と思うような食材まであり、見ているだけでも楽しめます。「つゆアツ削り」などの調味料が1.8リットルボトルで安く買えたりします。テーブル上で見るタバスコのビンも、笑えるくらいデカイものまであります。
いかにもお店をやっているらしい人が、何袋も大量に仕入れていたりします。が、それに混じって近所の一般家庭の人や、年金生活者らしい人も混じっています。食材のロットが大きいので、グラム当たりの単価で見ると、一般小売りスーパーより安く、それを知っている人がやってきているのです。
今年の新年には、70代ぐらいの女性4〜5名が店内で話し合っているのに出くわしました。『..ね、コブもスルメも黒豆もここで買って、皆で分けよう』。彼女たちは、安いと聞いておせちの食材を買いにきたらしい。こんな使い方もできる、ちょっと便利な、コンセプトの明快なスーパーです。
私も、ここで冷凍肉などを大量に買います。ですが、もうやはり冷凍の刻み野菜には手を出しません。安いし、既にゆでて刻んであるので、とても扱いやすい食材なのですが、もうイケナイ。大好きな、冷凍水餃子の大袋も横目で見るだけ。うーん、もうちょっと様子をみよう..
そんな私を尻目に、お店の人が食材のメモを片手に冷凍野菜を何袋もカゴに入れていたりすると、いやー、やっぱりそのお店には行きたくないなー、と思ってしまいます。
私たちは、雪印の事件で、食材の信頼性がいとも簡単に崩れるのを見てきたわけです。雪印の社長以下は非を認めて頭を下げました。それでも世の消費者は離れて行きました。当たり前だと思います、生命がかかっているから。
日本ハムも、他社のふりを見て、修正しなければならなかった。雪印の場合は初めてでもあり、消費者もショックが大きかったのですが、2番煎じ、3番煎じともなると、人々の目もキビシイ。『あ、そう』の一言で、店頭から早々と商品が撤去され、そのことに伴なう混乱はありません。もう、お店も消費者も慣れたものです。
ビジネスは、お客さんを幸せにする商品やサービスを提供して、喜んでもらって、ようやく感謝の気持ちが代金として支払われます。お客さんに喜んでもらってこその商売道でしょう。このあたりまえのことができなくては、なくした信頼は回復できないと、日本ハムも中国もよくよく知る必要があります。
日本の条件はこうだよ、と明快に示してほしいものです。日本と取り引きしたければ、この基準をクリアするものを用意してください。といえばいいだけのような気がします。国がタイでも、インドネシアでも、フィリピンでも用意できるならそうして欲しい。よその国に取られるのがいやなら、中国は自説を引っ込めて生産方法を変えるのではないでしょうか。
それに、一番効くのは、ほうれん草はもちろん、冷凍の中国野菜の売り上げが落ちることだと思います。そこまで行って、ようやくわかる中国かもしれません。 <Rei>
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